卒業生からのメッセージ
柴田 祐司(医師、研究者)
2002年 3月卒業
・所属:MDアンダーソンがんセンター
・鎌倉学園時代の部活:サッカー部
・在学時に得意だった科目:英語、数学
・在学時に苦手だった科目:古文、漢文

部活や友人との遊びに夢中だった日々、勉強に行き詰まった時期、友人関係に悩んだことなど、鎌学での中高時代には、本当にさまざまな時間がありました。
その中でも特に印象深く、今でも心に残っているのは、ドイツ留学の前後に過ごした日々です。私の在学当時には海外留学を経験した生徒の前例がなく、学校側にとっても対応は容易ではなかったのではないかと想像しています。それでも鎌学の先生方は、生徒一人ひとりの自主性を大切にしてくれました。留学を許可してくれたこと、帰国後には元のクラスに戻り卒業できるよう配慮してくれたこと、受験勉強に大きく遅れが出ていた私に学習面でのサポートをしてくれたこと――どれも今振り返っても、本当にありがたく、心に残る出来事です。"
人生の大きな選択をする場面では、他人に責任を委ねることなく、「自分はどうしたいのか」「将来の自分はどうありたいのか」をしっかり見つめて、決断する覚悟が必要です。それは簡単なことではありませんが、納得のいく人生を歩むためには欠かせないプロセスです。自分で選ぶということは、責任を負うことでもあります。でも同時に、それは「自分の人生を自分の手でつくる自由」を手にいれることでもあります。私にとってこの「自分で考え、自分で選ぶ」力の礎を築いてくれたのが、鎌倉学園という環境でした。失敗も遠回りも含めて、挑戦することを見守り、支えてくれる先生方や仲間がいて、だからこそ自分なりのペースで学び、成長することができました。在校生の皆さんにも、ぜひこの恵まれた環境の中で、自分らしい歩みを楽しんでほしいと思います。皆さんがこれから歩む道が、自分の意志で選び取った、納得のいく道であることを心から願っています。
中村 太祐(パイロット、機長)
1999年3月卒業
・所属:ANA
・鎌倉学園時代の部活:硬式野球部
・在学時に得意だった科目:体育、国語
・在学時に苦手だった科目:美術

大学3年で就職活動を始めた時に文系の自分にもその道がある事を知りました。「空を飛ぶ仕事!?なんかすごい!挑戦してみたい!」そんな純粋なインスピレーションで興味を持ったことがきっかけでした。その後、職業としてのパイロットについて調べていくとSpecialistでありながらGeneralistである事が求められ、蹴落とし合いや騙し合いではなく純粋にチームで仕事をするというこの職業に魅力を感じ挑戦を決意しました。"
鎌学生のみなさん、「夢」はありますか。自分の鎌学生時代の夢は甲子園出場でした。当時はその夢を現実的なものとして描けず、目の前にある練習や試合をこなす事に精一杯でした。振り返った時に、「夢」つまり「甲子園に出る」事を具体的なビジョンとして描き、「そのために今、自分に出来る事」を戦略的・能動的に追求するには至らなかった事が、夢の実現を遠ざけていたと気が付きました。新たな夢や目標が出来た時には、それを実現している自分の姿を具体的にイメージし、そこから逆算した道筋を進む事で目標を達成できました。「夢」って見つける事が難しいものです。叶えるのはもっと難しい。今はないという人も、無理に見つけようとしなくても鎌学での色々な経験に「夢の種」をもらえると思います。その種が花開くタイミングは人それぞれだし、全く別のもので花開くかもしれません。それでも何かに向かって取り組んだ経験は、叶わなくても、方向性が変わったとしても決して無駄ではありません。これだ!と思った事には恐れずに何でもチャレンジしてみてください。
福原 冠(俳優)
2004年3月卒業
・所属:劇団 範宙遊泳、さんぴん主宰
・鎌倉学園時代の部活:バレー部・生徒会
・在学時に得意だった科目:英語
・在学時に苦手だった科目:理系全般

今思えば芸術鑑賞会だったと思うのですが、授業の時間を使って鎌倉芸術劇場に演劇を見に行ったことです。何もないはずの空間を指差して必死に言葉を吐き、汗と涙を流している俳優さんを目の当たりにして、ハッとさせられました。虚構の世界を生きている俳優さんの方がリアルな世界の自分より生きていると思ったのです。大学へ進学した後、本気で俳優として生きていくと決めたのは就職していた会社を半年で辞めた時だったと思います。後には引けないぞと。
自分が面白いと感じるものや価値を感じることを見つけて「自分の尺度で世界を見て欲しいなぁ~」って思います。そのためには周りに流されそうな時にふと立ち止まって本当はどうしたいのかを「考える」こと。自分の心の声を「聴く」こと、それを「諦めない」こと。自分の感情や欲求に正直に向き合い、それを実現するために行動することは時に孤独で勇気が必要です。でもそうでないと辿り着けない喜びや感動は間違いなくあります。さあ、あとは「やるか、やらないか!」Take it easy!
